子宮頸がんワクチン
スタッフブログ最近問い合わせ多いワクチンについて今日はお話したいと思います。
2013年に定期接種となった子宮頸がんワクチン。
数年前にニュースでたびたび報道されていたのでご存じの方多いのではないでしょうか?
定期接種になった当初はがんを予防できる唯一のワクチンとして医療界では期待が大きかったように記憶しています。(今はもう一つ、B型肝炎ワクチンもがんが予防できるようになっています)しかし、その後重大な副作用があるのではないか?とニュースでとりあげられ、痙攣を訴えたり歩けなくなり車いすに座った女の子たちの映像ととも大きくマスコミで報道されました。それにより厚生労働省は接種に対し『積極な推奨』をしなくなり、今では大阪市でもそのようになってしまっています。ですので、対象のお子さに対しても問診票が送られてくることがなく、接種の機会をのがしてしまっている方もおられるかもしれません。
子宮頸がんがどんな病気?この質問に関しては、大阪市のHPやそのほかネット上で多くの専門家の先生方が解説されているのでここでは割愛しますが、この病気についての衝撃的な数字をお伝えします。2018年とすこし前のデーターではありますが日本産科婦人科学会のHPによると、国内で毎年約1万人の女性が子宮頸がんにかかり、約3000人が死亡しているそうです。この病気のピークは20~30歳代の若い女性ですので、子宮頸がんのために妊娠できなくなる女性が毎年約1200人いるそうです。
積極的推奨が差し控えられている日本ですが、世界ではどうなのでしょう?
世界保健機構(WHO)は子宮頸がんワクチンを各国の接種プログラムに導入するべきと繰り返し推奨しているそうです。世界ではお墨付きのワクチンといったところでしょうか。
そして日本でも今現在では上記に書いたようなワクチンの副作用?といわれていた症状の原因が子宮頸がんワクチンであるという科学的な証拠はない!!とされています。
もちろん副作用のまったくない薬や予防接種は存在しないので接種への注意は必要です。
ですが、まず、この機会に娘さんがいらっしゃるご家族のみなさん!!子宮頸がんワクチンのメリットデメリットを話し合われてはいかがでしょう。ネット上には賛成、反対両方の意見があふれています。が、ぜひ専門家の先生方のご意見を参考になさってみてください。
どうしも家族では決められない!!という方は当院に相談してみてください。
当院で扱っている子宮頸がんワクチンは『ガーダシル』と『サーバリックス』ですが、ほとんどの方がガーダシルを接種されています。
なお、積極的推奨が差し控えられているため在庫をとりおいておりませんので、接種を希望される方は3日前までにお電話にて予約をお願いいたします。
接種の際はこちらをよくお読みいただき、母子手帳を必ずお持ちください。その他接種間隔などはお電話にてお問合せください。
未来ある娘さんのため、みなさんが最善と思われる方法をとられることをスタッフ一同願っております。