大阪市城東区関目駅徒歩5分の内科・内視鏡検査 野口医院

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内視鏡で見た食道の病気

内視鏡で見た食道の病気

 

逆流性食道炎

 本来逆流しない胃液が食道に逆流することによって、食道下部を中心に炎症が起こります。原因は胃と食道のつなぎめが緩んでいること(すなわち食道裂孔ヘルニア)が多く、さらにその原因としては、加齢のほか、腹圧の上昇(肥満やコルセットの使用なども一因となります。)、胸腰椎の変形(背骨が曲がっていること)などが指摘されています。他の原因としては消化管の通過障害(腸閉塞=食べ物が先に流れないので食道にも逆流します。潰瘍を繰り返したことによって胃や十二指腸が変形し、食べ物が通りにくくなることがある。胃癌が原因になる場合もあります。)が関係している場合があります。  自覚症状としては胸やけ、ゲップ、すっぱいものが上がってくる、などが典型例とされていますが、まれに喉の違和感や痛み、慢性的な咳がこの疾患によって起こっている場合もあります。殆どの場合において内服の薬で治療することでよくなり症状をコントロールすることが可能となります。まれに症状が高度な場合や内服でコントロールできない場合には内視鏡を用いた手術が有効な事があり、平成19年8月からは保健適応となっています。


食道癌

 中高年に多く、男女比は9:1と圧倒的に男性に多い疾患です。未だに治療成績の芳しくない癌の一つで早期発見がなにより重要です。非常に早期に発見された場合に限定されますが、近年では内視鏡手術で治療することも可能になってきました。(口から飲む内視鏡で病変を剥ぎ取る手術ができるようになっています。食道を切除する従来の手術ではありません!)