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同時接種

同時接種について

 

 日本小児科学会は予防接種の同時接種の有用性、安全性についての見解を公表しています。
 その格子は、「複数のワクチンを同時に接種することで、ワクチンの有効性をお互いに干渉することなく、副作用の頻度を上げることはない。また同時に接種するワクチンの本数に制限がない。さらに同意接種のメリットとして、より早期に病気から守られ保護者、医療者ともに時間的負担が省略される。」という内容です。
 現実的には定期接種のワクチンも増えた現在は同時接種をして効率的にワクチンを行わないとワクチンを完遂できません。たとえば0歳児のワクチンは任意接種を含めると最大18回の接種を行うことになりますが、同時接種をすると6回程度の受診で済みます。
 平成23年春に同時接種を受けた乳幼児の死亡事例が相次いだため、同時接種を見合わせるよう厚労省から通達が出された時期がありましたが、その後の調査では同時接種が直接的な原因ではないとの結論が出て撤廃されました。実際、世界的には同時接種は一般的な医療行為であり安全性に問題はないと考えられています。また、同時に接種することで、早く免疫が得られて感染するリスクが低下することも大きなメリットの一つだと考えられます。

 同時接種は別々のワクチンを部位を変えて打つという手法で、残念ながらワクチンを混ぜて1回の注射で終わらせるというものではありません。日本でも4種混合やMRのように1回のワクチンで複数の疾患の免疫がつくようなワクチンがりますが、まだまだ改良の余地はありそうで、海外では6種類が混合されたワクチンも実用化されており日本でも導入が待たれます。

次の接種までの期間は生ワクチンが入っていると次の予防接種までは4週間あいだを開ける必要があり、不活化ワクチンだけであれば1週間あければ次の予防接種が可能です。

 なお、同時接種は同じ施設で接種をしないと同時接種とは認められないため、大阪市のように保健福祉センターでBCG(集団接種)受けた場合、同じ日であっても別の医療機関で他の予防接種をすることはできません。