大阪市城東区関目駅徒歩5分の内科・内視鏡検査

消化器内科

食道の病気

 

食道癌

 中高年の男性に多い疾患です。比較的進行が早く予後の悪い癌の一つですが、内視鏡の診断技術向上に伴って早期の段階で発見されることも多くなっています。早期であるほど治療成績がよいことは言うまでもありません。治療方法は非常に早期であれば内視鏡で部分的に切除する方法も可能になってきています。ある程度進行したものの場合は手術や、放射線と抗がん剤を組み合わせた治療を行うことが一般的です。


逆流性食道炎

 胸やけ、ゲップ、すっぱいものが上がってくる、などの症状が典型例ですが、まれに喉の違和感や痛み、慢性的な咳がこの疾患によって起こっている場合もあります。殆どの場合において内服の薬で治療することでよくなりますが、症状が高度な場合や内服でコントロールできない場合には内視鏡を用いた手術が本年8月から保健適応となっています。

胃、十二指腸の病気

 

胃癌

 日本人の癌で最も多いのは胃癌です。検査によって無症状な間に早期に発見されるケースが増えていますが、何らかの症状が現れてから受診し進行がんで発見される例があとを絶ちません。早期がんの間は何の症状もありませんので定期的な検査が重要です。


胃潰瘍、十二指腸潰瘍

 心窩部(みぞおち)の痛み、胃重感、食欲低下、吐き気など決まった症状はありませんが、なんらかの上腹部の症状を呈します。潰瘍とは消化管の粘膜に傷がつき、深く掘れてしまった状態のことを指します。ストレスや暴飲暴食が原因と言われていましたが、最近になり多くの症例でピロリ菌が関係していることか分かってきました。ピロリ菌とは関係なく、痛み止め(消炎鎮痛剤)などの薬の副作用として発症することもあります。以前は手術することも多かった疾患ですが、最近ではよい薬が開発されており殆どの場合で手術しないで治るようになっています。ただ、潰瘍部分の血管が破綻し出血が止まらない場合や、深く掘れ過ぎて穴があいた場合には現在でも手術が必要なこともあります。いくら良い薬でも一定期間きちんと服用しないと十分な効果がなくすぐに再発してしまいますのできちんと服用期間を守って内服を続けましょう。

ヘリコバクターピロリ菌

 かつて胃の中は菌が住めないという学説が長い間信じられてきました。しかし1983年にオーストラリアのウォーレンとマーシャルによって胃の中の螺旋菌の存在が確認されました。この菌は後にヘリコバクターピロリ菌(ピロリ菌)と呼ばれ、上記のように潰瘍の原因となるほか、様々な病気の原因となってくることがわかってきました。感染経路は免疫機能の未発達な乳児期までに経口感染するのではないかと考えられています。現に日本では環境衛生の向上などのためか近年は新たな感染が減り、若年者では感染率が低下していますが、中高年以降の世代では今だに比較的高い感染率となっています。一度感染すると自然になくなることはまずありませんが、除菌治療(抗生剤と胃潰瘍などの治療薬を組み合わせて1週間内服します。)によってピロリ菌を完全にいなくしてしまうことが可能です。(ヨーグルトでは完全な除菌はできません!)今のところ、保険診療上の除菌治療の適応は活動性の潰瘍がある場合となっています。

 

大腸の病気

 

大腸癌、大腸ポリープ

 近年増加しています。原因ははっきりとはわかっていませんが、食生活の欧米化や長寿化で高齢者が増えたことなどが原因と考えられています。大腸がんは大腸ポリープから長い期間を経て早期がんになりさらにそれが進行がんになるという発育形態をとるものがあり、大腸ポリープの段階で治療(ポリープ切除術もしくはポリペクトミーのことで内視鏡のページで紹介しています。)することが癌の予防につながります。この疾患も胃癌と同様に何の症状もない期間が長く、進行がんになって初めて症状が出てきます。市民検診でも行われている便潜血検査は一定の成果は見られますが、大腸癌が存在する場合でも陰性の場合があり万全の検査とは言えません。排便に関する何らかの症状(下痢や便秘など)がある場合や下腹部の症状がある場合、痔疾患がある場合、また大腸の病気(ポリープや癌)に罹ったことのある方は大腸内視鏡を受けておくことをお勧めします。
 なお、当院では大腸ポリープの切除を行っておます。

潰瘍性大腸炎

 慢性的な、下痢、腹痛、血便が持続する疾患です。若年~中年で発症することが多い疾患です。
 原因は免疫異常が関係していることが分かっていますが、その詳細は不明で難病に指定されています。治療法は重症度によって異なってきます。内視鏡と組織の生検にて確定診断できます。軽症~中等症の場合は内服の薬や注腸する薬を用いるのが一般的ですが、重症の場合に血球除去療法等の特殊な治療やさらには手術が必要となる場合もあります。症状からこの疾患が疑われる場合には内視鏡検査をおこない確定診断をつけ、早く治療を開始することが重要です。

その他の腸炎

 日常的に起こる疾患として細菌、ウイルスが胃腸に感染することで、いわゆる急性胃腸炎(感染性胃腸炎や腹かぜなどとも呼びます。)を起こします。最近でもニュースでノロウイルス感染症の流行が取り上げられましたが、この類の疾患と思っていただければわかりやすいと思います。大抵の場合は数日で軽快することが多く、通常は内視鏡検査までは必要としませんが症状が遷延する場合や原因が特定できない場合、重度の場合には内視鏡の検査によって原因の特定を行い治療方針を立てることが必要となる場合もあります。ややまれな腸炎としては、高齢者で下血を主症状とする虚血性腸炎や薬が原因で起こる薬剤性腸炎などがあります。かなりまれな疾患としては若年(主に10歳代前後)に発症する疾患で腹痛、下痢、痔ろうなどを主症状とするクローン病という難病に指定されている疾患があります。

肝臓の病気

 

C型肝炎

 最近ニュースで話題に上ることの多い疾患です。C型肝炎ウイルスに感染することで発症します。感染初期には通常の検査値で異常があらわれない無症状な期間(キャリア)を経て、その後、血液検査で肝機能異常が明らかとなるC型慢性肝炎を発症します。さらに肝炎の期間が10年~30年続き肝硬変、肝癌へと進展していきます。通常の日常生活で感染するこことはまずありませんので一度、C型肝炎の検査(血液検査でわかります。)で陰性であれば心配はいりません。受けておられない場合(特に血液検査で肝臓の数値に異常を言われたことがある場合)は一度検査を受けておいた方がよいでしょう。
 近年、慢性C型肝炎の治療は特に進歩しておりインターフェロンによる治癒率が向上しています。以前インターフェロンを受けて成功しなかった場合でも著効する場合がありますのであきらめずにご相談下さい。インターフェロンはC型肝炎ウイルスを排除する作用のある注射の薬で、現在は週1回で効果が得られる製剤が開発され、内服の薬(これもC型肝炎を排除する作用がある薬です。)を併用する治療法が主流となっています。治療の初期は入院(期間は2~4週間程度)して行い症状が安定すれば、外来で治療を継続します。週1回来院して頂きインターフェロン注射を行います。治療期間は体内のC型肝炎ウイルスの量などによって変わってきますが6ヶ月~12ヶ月の期間継続的に行うのが一般的です。インターフェロンは比較的副作用の起こりやすい薬で、注射後に発熱、肝機能障害、血球(白血球、赤血球、血小板)の減少がおこることがありますが、血液検査などで副作用のチェックをまめに行うことで安全に治療を継続することが可能です。副作用や年齢的な理由等でインターフェロン治療ができない場合には肝庇護療法(内服、注射)を行うことで肝炎から肝硬変への進展を抑制し、肝癌の発症を低減させることが可能です。

B型肝炎

 新生児期の母子間でB型肝炎ウイルスに感染すると慢性B型肝炎を、成人後に感染すると急性B型肝炎を発症します。慢性B型肝炎の場合は感染が新生児の時におこるため比較的低年齢でも罹患期間が長くなり、若年で肝硬変まで進展するケースが多くみられます。また成人後に感染(性交渉や医療従事者の針刺し事故で感染)すると、急性肝炎を発症します。慢性化することはまれですが劇症肝炎に発展すると致死的になる場合があります。現在はワクチンが開発されており接種しておけば感染しても肝炎を発症せずに済みます。慢性B型肝炎に対しては最近色々薬が開発されており、使用可能な薬が増えています。

肝硬変

 代表的なものとしてB型、C型のウイルス感染によって引き起こされますが、種々の原因で肝炎が長期間持続した結果たどりつく肝臓の状態です。アルコールの多飲によっても引き起こされる場合があります。一般的に肝炎の期間には症状はありませんが、肝硬変になると肝臓の働きが悪くなり体に種々の症状(疲れやすい、だるい、全身のかゆみ、筋肉のコムラ返り、黄疸、浮腫 など)が出現するようになります。現在の医学では肝硬変にまで発展した場合完全に治ることは困難ですので肝炎の状態で治療を行い肝硬変に進展させないことが重要となってきます。

その他の肝炎

 脂肪肝という肝臓に脂肪が沈着する病気があります。通常脂肪肝だけでは体に問題となる症状を起こすことは少ないですが、まれに脂肪性肝炎を起こし肝硬変へと進行することがあります。脂肪肝のある方で血液検査の肝機能の数値が高い場合には治療が必要な場合があります。またアルコールの多飲や薬剤の副作用によって肝臓に障害が起こることが知られています。また頻度は多くありませんが自己免疫機序によって生じる肝炎もあり、血液検査で肝機能の異常を指摘された場合、その原因をしらべ適切な対処を行う必要があります。

その他の消化器疾患

 

 胆嚢の病気(胆嚢結石、胆嚢ポリープ、臓胆管結石など)膵臓の病気(膵炎、膵腫瘍)などは腹部超音波によるスクリーニング検査で発見されることも多い疾患です。胆嚢、すい臓の病気の中には無症状で経過観察だけでよいものも多いですが、癌との鑑別が難しい場合も多く、その場合にはCTやMRI等によってさらに詳しく調べる必要があります。