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内視鏡で見た胃、十二指腸の病気

内視鏡で見た胃、十二指腸の病気

 

慢性胃炎

 慢性胃炎は胃粘膜の萎縮を伴ってくることが多く、慢性萎縮性胃炎とも呼ばれます。ピロリ菌の感染が持続することで起こってくる事が最近の研究でわかってきました。慢性胃炎は症状を伴うことは稀ですが、胃がんの発生原因であり、慢性胃炎と診断された方は定期的に胃の検診を受けるようにしましょう。


胃ポリープ

 ポリープとは粘膜が盛り上がっている状態を指した総称です。粘膜が盛り上がる原因は何でもよく、炎症が関係しているもの(胃では殆どない)や過形成(単に正常細胞の増殖しているだけの状態)のものもあり、腫瘍(良性のことも、悪性=癌のこともあります。)によるものもありますが、これらを区別している用語ではありません。検診などでポリープを指摘されて非常に心配されて来院される方がおられますが、殆どの胃のポリープは癌である可能性は低いので必要以上に心配することはありません。しかし癌や腺腫(癌の前段階の病変)もポリープの形態をとるものがあるので、一度は精密検査として内視鏡検査を受けておいた方がよいでしょう。


胃癌

 他のところでも述べてきましたが、現代医学における胃癌診断の主役は内視鏡検査であるといっても差し障りないところです。


胃、十二指腸潰瘍

 潰瘍とは組織が損傷し深く掘れている状態のことを指します。掘れる深さが粘膜のみに留まるものはビランとして潰瘍とは区別しています。胃、十二指腸潰瘍は総称して消化性潰瘍と呼ばれることもあります。以前は、ストレスなどにより発症すると考えられていましたが、大部分はヘリコバクター・ピロリ菌(ピロリ菌)という細菌が胃に感染することで消化性潰瘍が起こることがわかってきました。この他、痛み止めなどに用いられる消炎鎮痛剤が原因で消化性潰瘍を来たす事が広く知られています。