大阪市城東区関目駅徒歩5分の内科・内視鏡検査

小児科

受診に際してお願いしたい事

インフォームドコンセントの観点から
高校生以下のお子さんはかならず保護者方のつきそいをお願いしております。

受診に際して持ってくるもの

保険証・母子手帳・医療証・診察券・予防接種手帳

  1. 保険証、母子手帳、医療証、診察券、予防接種を受けたい場合は予防接種手帳
  2. 熱のある場合は熱の経過がわかるもの。熱型表(受付でお渡しします。)やメモでも結構です。
  3. おしっこ。受診したことのある方は採尿道具をお渡しします。オムツをしている場合は尿のしみ込んだオムツでも結構です。
  4. 便。下痢の時など、便がおかしい時には確認できれば助かります。オムツの場合はオムツごとビニール袋やスーパーの袋等に包んで、便器にされた場合は一部を回収して持ってきてください。
  5. 嘔吐物。嘔吐の症状がある場合もビニール袋やスーパーの袋等に吐いたものの一部でもとって持ってきてください。
  6. 他の病院や診療所でもらっている場合はその薬や薬の説明用紙。
  7. 待っている間に必要になるようなもの。(お気に入りのおもちゃ-院内にもおもちゃや本は置いていますが。飲み物―普段使っている哺乳瓶や水筒にいれていただければOKです。予備のオムツ、タオルなど)

つれてくる方

 基本的にはお子様の様子がよくわかる人方が連れてくるようにして下さい。
仕事などで誰かに頼む時は病状の経過や質問をメモして渡して下さい。

病気の経過とは

(1)いつから
(2)どんな症状が
(3)どの程度、あるのかを時間の経過でわかるようにして下さい。

また既往歴(出生時から受診までに経験した病気やケガ)があればこれもお伝えください。
他の医療機関で治療されている場合はその経過やその治療や薬の内容もわかる範囲で整理しておいて下さい。
そして、薬などのアレルギーがある場合もお伝え下さい。

伝染性の病気かな?と思われたら

発熱とともに皮膚にぶつぶつがある、皮膚が赤くはれなどの症状がある、また高熱や咳が激しい場合は伝染性の病気の可能性があります。
受診の際に初めに受付に申し出ていただくか、受診の前に電話を下さい。別室でお待ちいただき感染拡大を予防する事ができます。
具体的には麻疹、風疹、おたふくかぜ、水ぼうそう、咽頭結膜炎(プール熱)、インフルエンザ、百日咳などが該当しますので既に指摘されていたり、疑いがあると思われる場合にも申し出て下さい。

気になる症状と対処方法

 

発熱

 風邪症候群をはじめ原因としてはウイルス感染によることが大部分を占めています。発熱は本来人間が持っている免疫反応の一つであり、体温を上げることでウイルスを体から排除しようとする防衛機構ともいえます。そのため、むやみに熱を下げる事はよくありませんが、一方で体力を消耗させてしまいます。したがってクーリング(氷枕や保冷剤で頭や脇の下を冷やす)する程度に留めておき、むやみに解熱剤に頼らない事が必要です。


けいれん

 1~2歳頃に発生する事が多く、殆どの場合発熱に伴う「熱性けいれん」であることが多いと考えられます。熱性けいれんの場合は、発熱初日のことが多く痙攣の発作時間は数分以内に収まり、その後の意識回復も良好で後遺症も残しませんので安静にして様子を見ているだけで問題ないことがほとんどです。後日、念のために医師の診察を受けておいたほうがよいでしょう。数分以上持続する場合には医師の診察が必要です。


下痢・嘔吐

 胃腸炎(ノロウイルス、ロタウイルス、アデノウイルスなどのウイルス)によって発症するほか、小さいお子さんの場合は風邪の時にも下痢をする場合があります。食中毒による細菌性胃腸炎の場合には抗生物質が有効で、便や吐物の培養検査が診断と治療に有用です。ウイルス性にしろ細菌性にしろ基本的な治療方針としては脱水に注意し、こまめな水分補給を心がけましょう。摂取するものとしては白湯、薄めのお茶の他、半分くらいに薄めたスポーツ飲料なども有用です。


腹痛

 お子さんの腹痛はしばしばみられる症状ですが、下痢もしくは下痢と嘔吐を伴っている場合は上記の胃腸炎に伴う症状の可能性が高いと考えられます。腹痛と嘔吐のみ、もしくは強い腹痛を訴える場合には別の病気を考える必要があり、またその中には重篤な病気の可能性もありますのでこのような場合には早めに医療機関を受診するようにするのがよいでしょう。
 また小学生以上の思春期にも腹痛はしばしばみられる症状です。


アレルギー

 アレルギーを持つ子供さんは増加傾向です。アレルギーとは、免疫が過剰に反応し生体に不都合を生じた状態のことです。本来、免疫には人間にとって害のある物質(これまでにも述べてきたウイルスや、細菌などの病原物質や体内に発生した癌細胞に対しても)を排除する機能があると考えられています。その機能が過剰になり、本来は生体にとって影響のないはずの物質に対して反応し、反応する部位が炎症を起こしてしまうため発症します。そしてアレルギーがあるかないかは体質、すなわち遺伝で決まってしまっていると考えられています。アレルギーが原因で起こる代表的な病気としては気管支喘息、アトピー性皮膚炎、アレルギー性鼻炎・結膜炎(花粉症)が挙げられると思います。人間の免疫反応はいくつもの系統があり、その全容が解明されているわけではないのですが、そのアレルギーの原因物質(アレルゲン)は日常のなかにありふれた物ばかりで、食べ物や、動物、ホコリ、昆虫、ダニ、カビ、花粉、・・・と、非常に多岐にわたっています。アレルギーを持っている方のとって最大の防御策としてはこれらのアレルゲンを回避することです。もちろん現実的な問題として全てを回避できるとは限りませんので、その場合は何らの治療を行い症状をとる(症状を出さないようにする)ことが有効になります。

気管支喘息

 ダニ、カビ、ホコリなどがアレルゲンとなりこれらを吸い込む事によって末梢気管支の慢性的な炎症を起こす病態のことを指しています。気管支は口や鼻から肺へとつなげている文字通りの管ですが、その途中は主気管支から数えて23回も分枝して最終地点である肺胞へと到達します。肺胞では体内へ酸素を取り込み二酸化炭素を体外へ排出するガス交換を行っています。


 気管支喘息と同様、ダニやホコリに対するアレルギーによって皮膚に炎症がおこることが一因ですが、根本的には皮膚のバリア機能が十分でないため皮膚の炎症を来たすことが病態の主因である考えられています。症状が完成するのは2~4歳頃のことが多いですが、成長に従い皮膚のバリア機能が完成し、おさまってしまうことも多い疾患です。皮膚の炎症が病態の主体となっているので皮膚の炎症を抑えることが治療の目的となります。


花粉症

 スギ花粉による花粉症が代表的です。体質的に花粉のアレルギーがある場合は杉に限らすほかの樹木の花粉にはアレルギーがあると考えたほうがよいでしょう。鼻の症状として鼻水、鼻詰まりを繰り返し、目の症状として目の違和感やかゆみ、涙が出て止まらないなどが典型的な症状でこの症状が2月~5月頃に現れます。対応方法としてはマスクを装着し花粉を吸い込まないようにする、抗アレルギー剤を前もって飲んでおく、などの方法で、これらは根本的な治療法ではありませんが有力で効果的な方法です。一方で減感作療法という方法があり、これは体質を変えてアレルギーを起こさないように変える方法で著効すれば治癒にまで持っていける方法です。しかしこれにも週1回定期的に注射を行い体に慣れさせるという作業を数ヶ月~数年にわたって続けなくてはいけません。


元気がないぐったりしている

 発熱などによって体力を奪われた結果、元気がないような場合も多く、このような場合は脱水を伴っていることが多いと考えられます。このような場合には緊急事態の可能性もあるため「しばらく様子を見よう。」などと思わず、迷わずなるべく早く受診するようにして下さい。

 


薬について

 

鎮痛解熱剤

 一般的に「熱さまし」として処方される薬です。剤型としては坐薬、内服(水薬や粉薬)として使用されます。特に小児では坐薬で使用されることが多いです。先ほども発熱のところで述べたように熱は一概に悪いわけではありません。また、「高い熱=重い病気」というわけでもありません。子供も大人でもそうですが人間の体はそれほど「やわ」にはできておらず、ちょっとしたウイルスが入ってきたくらいでは大抵の場合数日のうちに免疫機能が発揮しウイルスを退治して自力で病気を治してしまいます。


抗菌剤(抗生物質)

 細菌感染の治療に開発された薬です。数十年前にカビから発見されたペニシリンがその代表です。
 通常、感染症には大きく分けて細菌感染症とウイルス感染症があります。まれにカビ類やリケッチア、原虫、寄生虫などによる感染症もありますが近年は頻度も低く、症状だけで見分けがつかないことも多いです。抗菌剤(抗生物質)とはこの中で細菌感染のみに対し効果を発揮する薬のことを指しています。
 通常は風邪の原因はウイルスであり細菌でないため、抗菌剤は原則的に効果がありません。風邪の原因がウイルスのみであった場合、何もしなくても通常数日の間に免疫がつき、自然治癒していきます。→すなわち抗生物質は単なる風邪には効果がないと考えられます。
 一方で風邪などの際には免疫力が低下し細菌感染を合併することがあります。そのためか、最初から抗菌剤を使用してしまうケースがわが国では非常に多いのが現実だと思います。最近では原因のウイルス(例えばインフルエンザなどは診察室で確定検査が行えます。)が特定できる場合もあるのでそのような場合には抗菌剤を使用しないで治療するのが一般的です。しかし風邪などでその原因が菌なのかウイルスなのかも特定しきれないような場合は抗生物質の使用を控えるのは難しいといえます。風邪に対する抗菌剤の使用は賛否両論あります。個人的には(大人にも子供にもそうですが、)単なる風邪には使用しないようにしています。熱がひどかったり、病気が長引いている場合など、何らかの細菌感染が疑われる場合には最初から積極的に抗菌剤を使用する場合もあります。結局のところケースバイケースで対応するようにしています。

インフルエンザ治療薬(リレンザ、イナビル、タミフルなど)

 インフルエンザ流行期に中学生の突発的行動による悲劇が報道され、インフルエンザ治療薬タミフルが注目されたことがありました。それまでインフルエンザの切り札的な薬はありませんでしたが、この薬の登場でインフルエンザの治療は変わりました。タミフルは感染した体内でのインフルエンザの増殖を抑制し発熱の期間を短縮できる。すなわち早く治るという薬です。薬の販売メーカーの説明では通常治るまでに7日間かかるインフルエンザが5日間で治るというものでした。しかし、使用した個人的な感覚では、実際にはもっと早く効く人も多いような印象があります。薬を飲んだ次の日にはすっかり治ったなどと言われる方もおられました。確かに早く治ることは間違ありません。この薬の薬理作用からも分かるようにインフルエンザが増殖しきる前に飲むほうが効果が高く、かかったらなるべく早期に飲み始めるのがよく効くためのポイントと思います。逆に、発症して48時間経過した後飲んでも効果が薄いため発症後48時間以内に飲み始めることが必要です。総合的に考えて現時点では個人的には良い薬だと思います。しかし、初めに述べたような問題が起きたため、服用をためらう保護者の方もおられます。先日インフルエンザ自体がインフルエンザ脳症を発症させたり、激しい高熱のため熱せん妄に陥りやすいため、厚生労働省はタミフル服用と異常行動について、明確な因果関係は不明と結論をだしました。

そのほかにも ”リレンザ” ”イナビル” などのお薬や点滴をする”ラピアクタ”などの治療薬がありますので、病状や年齢などにより適切なお薬をおだしします。