大阪市城東区関目駅徒歩5分の内科・内視鏡検査

定期接種

定期接種について

 

 定期接種は基本的にすべて公費助成により無料で受けられます。定期接種には年齢制限など決まっており、その期間が過ぎると任意接種の扱いとなり公費では受けられなくなります。


ヒブワクチン(商品名:アクトヒブ)不活化ワクチン

 インフルエンザ桿(Hib)菌による乳幼児髄膜炎を予防するワクチンです。Hib髄膜炎は適切な化学療法を行った場合でも予後不良になることがあり、致死率5%、治療しえても後遺症が25%残るとされています。日本では平成20年から接種開始となり平成25年4月から定期接種となりました。ワクチン開始までは日本ではおおよそ年間約600人の発症がありましたが定期接種開始後激減しほぼ発生がみられなくなりました。
 標準的な接種は月齢2か月からの開始です。月齢2か月から7か月未満で開始すると計4回接種(2回目は初回接種から4~8週後、3回目は2回目接種から4~8週後、4回目は3回目接種後おおむね1年後)、月齢7か月以上12か月未満で接種を開始した場合は3回接種(2回目は初回接種から4~8週後、3回目接種は2回目接種からおおむね1年後)、1歳以上5歳未満で接種を開始した場合は1回のみの接種です。


小児用肺炎球菌(商品名:プレベナー)不活化ワクチン

 肺炎球菌による乳幼児の髄膜炎は非常に重篤で他の起因菌による髄膜炎と比べて致死率や後遺症の重篤さがきわめて良くない疾患です。平成25年4月より定期接種となりましたが、それまで日本では年間約200人が発症していました。肺炎球菌は髄膜炎以外にも文字通り肺炎や中耳炎、咽喉頭炎などの原因となる上、近年は薬剤耐性菌といって抗生剤の効きにくいタイプの菌も増えているためワクチンで予防すべき感染症と考えます。以前は7価のワクチンでしたが改良され現在(H28年)は13価のワクチンが使用されています。

 このワクチンもヒブワクチンと同様に生後2か月から接種を始めてください。

 月齢2か月から7か月未満で始めた場合は計4回接種(2回目は初回接種の4週間以降、3回目は2回目接種の4週間以降かつ12か月までに終了すること、4回目は3回目接種の60日以上開けてかつ月齢12~15か月の時期)、月齢7か月~12か月未満で接種を始めた場合は3回接種(2回目は初回接種の4週間以降、3回目は2回目接種から60日以上あけてかつ月齢12か月以降の時期)、月齢12か月~24か月未満で接種を始めた場合は2回接種(2回目は初回接種より60日以上あけた時期)、月齢24か月以上10歳未満では1回接種です。


B型肝炎ワクチン(商品名:ビームゲン・ヘプタバックス)不活化ワクチン

 B型肝炎は慢性化すると最終的に肝硬変や肝臓癌へと至る疾患です。慢性化すると自然治癒すことはなく、進行を抑制する薬はありますが完全に治癒させる薬はまだありません。血液や体液を介して感染し、常に感染力が強く性交渉などでも感染する性感染症(STD)としても知られています。成人で感染すると急性肝炎を発症します。急性肝炎は自然治癒しますが治癒後に慢性化、キャリア化するケースも存在します。

 多くの国で定期接種となっておりわが国でも定期接種に組み入れる働きかけが実り、平成28年10月より定期接種となりました。しかし定期接種の対象者は平成28年4月以降に生まれた人だけで、それ以外の人は任意接種となります。乳幼児期に受けたほうが免疫の付きもよいことがわかっていますので、定期接種該当以外の人でもまだ受けていない人はできるだけ任意接種で受けたほうがよいでしょう。

 接種スケジュールは2ヶ月から接種して合計3回接種です。2回目は初回接種から4週間後、3回目は初回接種から20~24週間後に接種します。接種量は10歳以上では1回0.5ml、10歳未満では0.25mlとなっています。


4種混合ワクチンDPT-IPV(ジフテリア・百日咳・破傷風・ポリオ)不活化ワクチン扱い

 3種混合ワクチンと不活化ポリオワクチンに変わって平成24年11月より定期接種として導入されました。

 現在は3種混合ワクチンと不活化ポリオワクチンは製造中止となっており接種漏れの場合はこのワクチンを使用するしかありません。

 計4回接種が必要です。1期初回=3ヶ月~12ヶ月の間に3回(21日以上間隔をあける)、1期追加=1期初回終了後12~18ヵ月後に1回。

 定期接種の対象年齢は生後3ヶ月~90ヶ月(7歳半)未満です。それ以外は任意接種として接種することは可能ですが15歳以上の方への接種は承認されていません。


BCG(結核)生ワクチン

 大阪市では集団接種を行っています。城東区では保健福祉センター(新しい区役所の2階)で接種を行っています。そのため現実問題としてこのワクチンとだけは他のワクチンと同時接種ができません。


MRワクチン(麻疹・風疹)生ワクチン

 麻疹(はしか)と風疹(3日はしか)の混合ワクチンです。1期=1歳で接種、2期=5歳(小学校へ入る前の1年間)の2回接種が必要です。1歳になったらできるだけ早く1期の接種をうけましょう。

 以前の制度で1回しか接種していない世代が生じたため10代後半での流行が発生し平成24年度まで3期(中学1年生)、4期(高校3年生)の時限措置が設けられましたが、平成25年度からは3期と4期は中止になっています。以後もたびたび小さな流行が見られているので1回だけしか接種していない方は追加でもう一回接種をしておいたほうがよいでしょう。


水痘ワクチン(帯状疱疹ワクチン)生ワクチン

 水痘ウイルスは感染力が強く、初感染では水痘(みずぼうそう)を発症させます。最近でも幼稚園や保育園などで集団発生がみられます。発熱に伴って全身に発赤を伴う水泡が出現し、重症化すると髄膜炎や脳炎を発症することもあるためワクチンで予防したい病気の一つです。水痘ワクチンは平成26年10月より定期接種となりました。1歳になった時と接種後3か月以降の計2回接種が標準です。保育園などへ入る場合は1歳未満でも接種は可能です。3歳を超えると定期接種としては行えなくなるので2歳までに受けるようにしましょう。(3歳以降でも2回済んでいない場合は任意接種として接種はできますので、できるだけ接種しましょう。)

 また、水痘ワクチンは帯状疱疹に対する予防効果が認められています。帯状疱疹とは、水痘に罹患後も神経節に潜伏した水痘ウイルスが残存するため、免疫が低下した場合などに水痘ウイルスが再活性化して起こる皮膚の炎症です。発症すると強い痛みを伴う紅斑が体の左右どちらかの片側に帯状に現れます。皮膚の症状は通常3~4週間で治まりますが、痛みは帯状神経後神経痛(PHN)として数週~数年にわたって続く場合もあり厄介な病気です。日本では平成28年3月から50歳以上の人に対して帯状疱疹予防を目的として水痘ワクチンを使用することが承認されました。免疫抑制がかかるような治療(ステロイド剤や免疫抑制剤をなど)を行う場合には前もって水痘ワクチンを受けておくことが特に有用と考えられます。


日本脳炎ワクチン 不活化ワクチン

 日本脳炎は感染したブタをコガタアカイエカという蚊が媒介するウイルス感染症です。西日本を中心に毎年数名発症者の報告があり、そのほとんどは高齢者でしたが平成27年に乳児の患者発生が報告されています。

 2005年にADEMとの関連が疑われ一時接種見合わせになっていましたが、新しい製造方法のワクチンが開発され2010年から再開されました。3歳から開始し1期=3歳で2回接種(1~4週間隔)、1期追加=1期終了後1年後、2期=9歳以降というスケジュールになります。2014年から合計4回接種が必要とルール改正されています。中止期間があったため4回住んでいない人には方は20歳まで公費助成による接種が可能です。


DT(ジフテリア、破傷風)トキソイド

 四種混合ワクチンにも入っているワクチンで、追加免疫獲得の目的で小学6年生の間に1回接種(量はわずかに0.1cc)となっています。


子宮頸がんワクチン(商品名:サーバリックス、ガーダシル)不活化ワクチン

 子宮頸がんは比較的若い女性に発症する癌で、日本では年間1万人以上が発症しています。HPV(human papilloma virus)というウイルスが子宮頚部に感染し慢性炎症を起こすことが原因で、このワクチンはHPVの感染を予防し子宮頸がんを予防するワクチンです。2種類のワクチンがありその違いは、HPVには多くの遺伝子型があり、サーバリックスはその型の中の2種類(2価ワクチン)を、ガーダシルは4種類(4価ワクチン、尖圭コンジローマに関係するウイルスも含んでいる)をカバーしています。他にも細かい違いがありますが、大まかにどちらのワクチンも子宮頸がんの60~65%を予防するとされています。すべての子宮頸がんを完全に予防するものではありませんので、接種が済んだ人も成人後に子宮がん検診は必ず受診してください。現在9価ワクチンが開発中です。

 ガーダシルは9歳以上の女性が接種対象で年齢制限はありませんが妊娠中は接種できません 接種スケジュールは計3回の筋肉内接種となっています。(2回目は初回接種後2か月後、3回目は初回接種後6か月後)

 定期接種に先立って公費助成により大阪市でも無料で接種できるようになり中学生女子の接種率が向上し、平成25年4月からは定期接種となりました。しかしながらこのワクチン接種後に因果関係が証明できない持続的な慢性疼痛などを訴える事例が散発したため平成25年6月に厚労省より積極的接種を差し控えるよう提言がなされました。現在も厚労省での検討は続けられていますが接種の差し控えは撤廃されておらず、定期接種でありながら事実上接種は殆ど行われていません。


成人用肺炎球菌ワクチン (商品名:ニューモバックス)不活化ワクチン

 高齢者の死亡原因の上位となる肺炎のなかで市中肺炎では肺炎球菌は高い比率を示します。肺炎球菌は細菌表面の莢膜に約90種類の亜型があり、成人用肺炎球菌ワクチンは23種類の莢膜亜型の肺炎球菌から作成されたワクチンで肺炎球菌の約80%に有効であると考えられています。接種の対象は

  • 1) 脾臓摘出後(この場合は保険適応あり)
  • 2) 肺炎球菌による感染症の予防
    • (1)鎌状赤血球疾患、あるいはその他の疾患で脾機能不全を呈する患者
    • (2)心疾患、呼吸器疾患、腎不全、慢性肝疾患、糖尿病などの基礎疾患がある患者
    • (3)高齢者(65歳以上)
    • (4)疾患治療のため免疫抑制剤やステロイド製剤を使用する予定、もしくは使用している患者

 となっています。

① 65歳以上の者(経過措置終了後の平成31年以降、それまでは5歳刻みで年度中に65歳、70歳、75歳、80歳、85歳、90歳、95歳、100歳になる方が対象です。)
② 60歳以上65歳未満の者で、心臓、腎臓、もしくは呼吸器の昨日またはヒト免疫不全ウイルスによる免疫の機能に障害を有する者