小児科「気になる症状」
お子さんの腹痛はしばしばみられる症状ですが、下痢もしくは下痢と嘔吐を伴っている場合は上記の胃腸炎に伴う症状の可能性が高いと考えられます。腹痛と嘔吐のみ、もしくは強い腹痛を訴える場合には別の病気を考える必要があり、またその中には重篤な病気の可能性もありますのでこのような場合には早めに医療機関を受診するようにするのがよいでしょう。
また小学生以上の思春期にも腹痛はしばしばみられる症状です。ただし何の病気でもない場合でも腹痛は起こります。随伴症状(発熱、嘔吐、下痢、食欲不振など)がない場合やしばらくして収まってしまう場合は問題ないことも多いです。(思春期独特の心理的な要因で起こる場合が多いと考えられています。お腹が痛いと言いながらしばらくしてモリモリ食べているような場合は心配いりません。)周囲があまり過剰な反応をするのもよくないので随伴症状がなければしばらく様子をみて問題ないでしょう。ただし症状が高度な場合や長く続く場合、日常生活に影響が出ている場合、また何らかの随伴症状がある場合には、ためらわず受診するようにして下さい。