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人は睡眠なしでは生きていけない。

人は睡眠なしでは生きていけない。

 

 「ナポレオンは3時間しか寝ていない。」という有名な伝説がありますが、実は、「ナポレオンは睡眠時無呼吸症候群であった。」という説が史実の検証からとなえられています。つまり3時間しか寝なかったのでなく、寝れなかったのかもしれません。
 ほとんどの人間は人生の時間のうち約3分の1を睡眠にあてています。これはいつの時代においても変えられない事実で、「寝ないで仕事をしている。」という人でも3分の1くらいは寝ているはずです。
 ところで、睡眠の質というのをご存知でしょうか?
 睡眠にはその深さに段階があります。いわゆる「寝入りばな」にはREM(Rapid Eye Movement=眼球の素早い動き)睡眠という段階があり、文字通りこの睡眠の時には眼球の素早い動きを伴います。(別にまぶたを開けて眠っていなくても眼球は動いているのです。) 夢を見るのはこの段階の睡眠です。このREM睡眠は15分~30分で終わり、次により深い睡眠の段階へ進んでいきます。夢の続きがなかなか見られないのはこのあたりに原因があるようです。この次の段階は深睡眠といわれ、この深睡眠が2~3時間続きます。深睡眠にも4つの段階がありその深い睡眠中に「記憶の定着」が行われていることがわかっています。
 人は時代の変遷によらず、このような睡眠サイクルを繰り返しながら記憶を定着させ、この記憶が次の世代に継承されて生き延びてきた種族であるといえるのではないでしょうか。