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コロナ禍でコロナ以外の心配

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先日『アビガンで有効性確認 10月中にもアビガンの製造販売承認を申請』というニュースが流れました。安倍前総理は5月中のアビガンの承認をめざしていましたが、第1波が収まりコロナ患者が減少したため承認に必要なデーターが集まらず実現ができなかったそうです。7月のいわゆる第2波で再び患者数が増加しデーターが集まったのでやっと申請ができるようになったというなんとも皮肉な状況ではありますが、未知の病気に対する治療法が一つでも増えることは明るいニュースではないでしょうか?

そんなコロナ禍で、コロナ以外にも心配な病気についての記事が9月23日の産経新聞にのっていましたのでご紹介します。それは「がん」です。コロナの流行でがん検診を休止する自治体や団体が相次いだこと、医療機関に足を運ぶのをためらう人が増えていることなどが原因で ”がんの早期発見” に影響がででしまうと専門家が懸念しているという記事です。日本対がん協会の統計によると、ある地域でコロナの流行がピークを迎えた4月、例年だと約19万人の方が検診を受けられていたのに対し今年はわずか3万人しか受けていなかったそうです。

「毎年100万人が新たにがんになり、その約4分の1は各種の検診でみつかる。受診減は将来のがん死亡率にも悪影響を及ぼしかねない」と。

また国立がん研究センターの先生によると

「大腸がんでは検診でみつかるうち60%が早期がんであるのに対し、自覚症状などえ病院を受診してみつかるのは79%が進行がんだったという研究結果がある」そうで「検診で『要精密検査』と言われた人はためらわず、できるだけ早く受診してほしい」と強調されています。

”将来のがんの死亡率に悪影響” !! ってとても怖い表現です。でも現実なのかもしれません。

近年”がん”に対する有効な治療法が数多く確立されており、いまや ”がんは治る時代” とさえ言われることもあります。だからこそ『早期発見早期治療がなによりも大切』と院長が常々訴えています。たとえばこちらのHPでも何度かご紹介している大腸がん。この病気は早期発見、早期治療でほぼ完治できるといわれています。

これから冬にはいるとコロナ以外にもインフルエンザ、胃腸炎など心配な病気がますます増えてしまいます。
暑さもおさまり、気候のいい今!、そう今がチャンスです。
みなさんどうぞ検診を受けてください。
ご自分のためご家族のため、ふせげる病気は未然にふせぐ。
どうぞよろしくお願い申し上げます。