大阪市城東区関目駅徒歩5分の内科・内視鏡検査 野口医院

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4人のイケメン???

スタッフブログ

今朝、一通の手紙が医院に舞い込みました。
大阪府の吉村知事からです。

裏面には吉村知事直筆風の文字が。


6月に院長が医師会の要請でPCR検査に出務したことに対するお礼状でした。
府民のみなさまの感謝の気持ちを代表する知事からのお手紙、院長も喜んでいました。ありがとうございます。みなさまの応援が我々医療従事者の唯一の心の支えです。

今回は応援して下さる皆さま以外にも、当院の支えとなる4人のイケメン⁉ をご紹介します。

さあ、イケメン№1はどなたでしょう? 次回診察の時、お聞きします。

イケメン4人組は 医薬品卸のMS(医薬品卸販売担当者)です。当院は院内処方のため多くの薬品、そしてワクチンや注射などいろいろ注文するので4社の卸さんが毎日注文を聞きに来てくれます。

この医薬品卸販売とは日本独特の流通システムです。簡単にご紹介すると、例えば、〇〇薬品が販売している ”△△” というお薬あるとします。クリニックや病院はその薬を直接〇〇薬品から買うことができません。いったん医薬品卸の会社が△△という薬を〇〇薬品から買い取り、それから病院、クリニックや薬局などに販売するという仕組みになっています。

なぜそんな回り道をするのでしょう?
これには立派な役目があるのです。

まず、現在日本には300社以上の製薬会社があります。そして病院、診療所、薬局など十数万軒の施設があります。各社が別々に各医療機関に薬を売りいくとすれば莫大な手間とコストがかかってしまいますし、医療機関も入れ替わり立ち代わり製薬会社の方がこられると、本来の業務の妨げになりかねません。ですから、医薬品卸が各製薬企業から多くの医薬品を仕入れ、代表して医療機関に売りにきてくれるのです。販売だけでなく、情報を提供してくれます。「今度〇〇薬品からこんな新しい薬がでます!」など多くの製薬企業とお付き合いがあるからこそ、各社の医薬品に関する情報をたくさん教えてくれます。逆に、「この薬を服用していた患者さんからこんな意見があったよ」という現場の声を吸い上げ、各製薬企業にフィードバックしてくれたりもします。なんせ毎日来てもらえるのでちょっとしたことでも相談しやすいので助かります。

物流も大きな役割の一つです。
医薬品はとてもデリケートなものが多く、物流の際の温度、湿度、遮光などの品質管理が求められますし、麻薬や劇薬などは保管や配送、販売について法律で規定されているものもあります。
そういったことを熟知して安全に運んでくれるのも卸さんなんですね。また全国各地に流通網が敷かれているので、離島や過疎地でも薬をとどけてくれます。日本では偽物の薬が出回ることが少ないのも、この卸の制度があるからという意見もあります。

そんな頼りになるMSさん、でも時につらくあったてしまうこともあります。
それは薬やワクチンの”出荷調整”が起きた時。製薬企業の事情や自然災害などが原因で供給が減ったとき、一時的に出荷がとまることがあります。
記憶に新しいのは一昨年インフルのワクチンが熊本の震災などの影響を受け品薄になり、なかなか入荷できず困ったことがありました。そんな時は特定の医療機関だけにワクチンがいかないよう、出荷を調整して公平にいきわたるように卸さんがコントロールするのですが、ついつい「ワクチン、次はいつはいるの!!」と詰め寄ってしまったことが。ごめんなさい。でも我々も多くの患者さんが待たれているからこそ、ついつい。

今年もどうぞ、インフルエンザのワクチンの安定供給、よろしくお願いします。