大阪市城東区関目駅徒歩5分の内科・内視鏡検査 野口医院

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採血。ご協力お願いします。

スタッフブログ

こんにちは。朝夕めっきり涼しくなりました。

さて、今日は採血のお話です。

色とりどりのひも、これはなんでしょう?

駆血帯(くけったい)といいます。ひもの部分はゴムでできていて伸び縮みします。
採血の時うでにぎゅーっと巻く、あれです。

なぜギューッとまくのでしょう?
採血する部分から10センチほど心臓に近いところにこれを巻くと血液が心臓にもどりにくくなり、血がたまり血管がすこしぷっくりとなるので針が刺しやすくなります。
駆血帯をまかれた後は、軽く手をグーにしてもらうと血管がより確認しやすくなりますが、強く握らないでください。難しい話は省きますがカリウムという値に影響する場合があるからです。

「血管が見えにくいですね?」と言われる方、いっらしゃいませんか?

針はいろんな太さがあり、G(ゲージ)という単位で呼ばれて、数字が大きいほど針が細くなるんですね!!
当院では18G~27Gの針を置いていますが、21~23Gの針で採血をしています。血管の太さや目的によって針を変えることもあります。

針の形の違いもあります。上は直針、下は翼状針(よくじょうしん)。それぞれにメリットデメリットがあるので、患者さんの血管をみて最適な針を使っています。
冬場など寒いときは特に血管が出にくくなることがあります。その際はカイロなどで指先を温めたり、採血するまで手を下にさげておいていただけると効果があるかもしれません。

主に真空採血管(上の写真右下)を使って採血します。中が真空になっている管で必要な量しか採血されないようになっています。
血液検査の項目によって採血の量は変わってきますが、多くても大さじ2杯分ぐらいです。

針をさして採血したら、検査項目により、別々の入れ物に採り分けます。

この試験管みたいな容器、「スピッツ」と呼んでいます。
いくつもの小さい容器にチマチマとらず、一度に大きい容器でドーンと採ればいいのに?と考える方もいらっしゃるかもしれませんが、検査項目により分けないといけないんですね。

採血の際は患者さんとソーシャルディスタンスをとることができないので、シートを張っています。

採血は看護師、臨床検査技師、運がよければ? 院長が行います。

採血後、スタッフが声を大にしてお願いしたいこと。

『採血後はしっかり押さえる、絶対揉まない。』

採血後は止血テープを張ります。お子さんには頑張ったご褒美にかわいいテープ、貼っちゃいます。大人の方でもご希望があればどうぞ。このテープの上からしっかりと押さえてください。最低5分ぐらい。内出血を防ぐのにとても有効です。ひじを曲げたり、すぐにカバンを持ったりするのこともなさらないでください。

特にしっかり止血したい方はこのバンドで押さえてもらうこともありますが、たまーーーにバントを付けたままお帰りになる方おられるのでお気を付けください。( ´艸`)

最後はとっておきの採血の味方、ご紹介です。

これはトランスイルミネーターといいます。
お子さん専用なのですが、にぎってグーをすると赤色の強い光が透けて、補色である静脈を映し出してくれるすぐれものです。
お子さんの血管は特に細いですし、おててがぷっくりしていて血管がぜんぜん見えない!!なんて時の強い味方です。

 

採血の間違い防止のため、お名前をフルネームで確認させていただきます。
採血前のアルコール消毒がダメな方はお知らせください。
採血後はしっかりと止血をしてください。

いろいろ注文があり恐縮ですが、安全な検査のためにはみなさまのご協力が必要です。
どうぞよろしくお願い申し上げます。