”いじわる”で言っているわけではありません。
スタッフブログこんにちは、ブログ担当受付Iです。
ある日、医院にかかってきた電話の会話。
私「はい、野口医院でございます。」
患者さん「あ、野口病院さん?」
私「はい、野口医院です。」
病院を医院に言い換えてのお返事。けっしていじわるでしているわけではありません。
この機会にぜひ病院と医院の違い、ご理解ください。
法律では医療法により
『20床以上の入院施設をもつ医療機関を病院といい、19床以下の入院施設があるかもしくは無床のものを診療所という』
と決められています。(ちなみに診療所、クリニック、医院の名称に定義はないのでこれらは同じと考えてよいでしょう。)
これは呼び方の違いですが、大切なのは役割の違いなんです。
突然発症し、短時間で重症になってしまうような急性疾患の診療は病院ですることになります。
また、高度な設備が必要な精密な検査を行うのも病院の大事な役割です。
われわれ医院やクリニックでは軽い病気やけが、また慢性の疾患などの診療が中心です。
生活習慣病などは毎日の生活環境や食生活などがおおきく関わる疾患なので、一人の患者さんをじっくり診察させていただくことが大切です。
なぜ役割があるのか?
それはみなさんが適切な機関で適切な治療を受けていただくため。
風邪などの軽い疾患で多くの方が病院にかかられると、もしかしたら命に関わるような急性疾患の患者さんをまたせてしまう!!なんてことがあるかもしれません。
もちろん、ただの風邪と思って医院を受診してもじつは重大な疾患が隠れていた!!なんてことがあるかもしれませんが、そのような場合は医院から適切な病院に紹介いたします。
当院では内視鏡や血液検査などの検査機器の充実につとめ、なるべく早期に診断がつくよう努めており、必要であればそれぞれに適切な医療機関への紹介を行います。
いわば、病気の交通整理といったところでしょうか。
スムーズな受診のために、病院と医院のちがいをご理解いただき、
適切な医療機関を選択
していただければ、われわれ医療従事者は大変助かります。
ご協力お願いいたします。