当医院では痛み、苦しみがない 短期間で、安全な内視鏡検査を常に心がけております。
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睡眠時無呼吸症候群

〒536-0008
大阪市城東区関目3丁目13-1
06-6931-7821
野口医院
診療科目:内科、消化器科、
小児科、外科
院長 : 医学博士 野口誉生
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【おことわり】

 このホームページでは、膨大な医学的内容が盛り込まれています。
 この内容は2007年後半から2008年年初にかけて院長が自ら執筆したものです。内容的に執筆当時の医学的常識に適うもので、一般の方にも役に立つ情報をお届けする事を目的に書いています。
 しかし、医学には不確実性があり、「これが絶対に正しい。」ということは少ないことも事実です。参考にされるのは大いに結構ですが、これらの点を十分にご理解頂いた上で、善意をもってご活用される事をお願い申し上げます。特に、何らかの体の異常がある場合、異常を指摘された場合には、本内容を元に自己判断だけで済まさないで、医療機関できちんと診察を受けて頂くことを重ねてお願い致します。
 なお、内容的な誤りや新たな知見が明らかになった場合、医療制度の変更等で診療内容を変更する場合には、随時訂正していきたいと考えております。

【診療時間】

診療時間 日/祝
9:00 〜 12:00
15:30 〜 16:30
16:30〜 19:30

● 予防接種、乳児健診専用枠 (金曜日15:30〜16:30)

※ 予防接種は通常診療時間にも接種可能ですが、午前中なら11:30まで、午後は7:00までの受付となります。

【所在地】

内科/消化器科/小児科 野口医院
内視鏡で見た食道の病気

 以下に症例を提示し解説します。(内視鏡写真の右下に名前が入っているため写真の一部を加工して名前を消していますが、それ以外は一切修正しておりません。)

 食道と胃の接合部分の食道側(すなわち食道の一番下)に病変が現れることが多いため主にその部分の写真を提示しています。

【 逆流性食道炎 】

 ほぼ正常の食道下部の内視鏡画像です。粘膜表面近くに、たてに走る細かい血管が透見されます。
 比較的軽度の逆流性食道炎の内視鏡画像です。食道の粘膜が炎症により肥厚し白っぽくなっています。先ほど提示した正常像にみられたような血管は全く確認できません。
 この症例も逆流性食道炎の方の下部食道の内視鏡画像です。先ほどのように食道下部の食道粘膜が白色調肥厚を呈している他に。粘膜の一部にビランが認められます。ビランとは粘膜が損傷を受け脱落している状態=傷がついている状態のことです。
 この画像は胃の中から胃・食道接合部を見上げたもので、高度の食道裂孔ヘルニアの症例です。黒く写っているのは内視鏡スコープの一部です。本来この部分には隙間がないのですが、この症例ではかなり広くこの隙間が広がっており、この隙間から食道へと胃液の逆流が起こりるため、次の写真のように高度の逆流性食道炎を起こしていました。
 数条の縦に伸びるビランが食道のかなり上の方まで認められました。この症例の方は強い胸焼けで苦しんでおられましたが、薬を服用するだけで症状がよくなり内視鏡の所見もおおいに改善しました。


【 食道癌 】

症例1

 比較的早期に発見した食道癌の症例です。進行するに従って癌は深く浸潤していきますが、この症例では比較的表面に近い部分にのみ存在しています。写真の上半分にわずかな粘膜の不整があるのですが、見る人がみないとわからないと思います。(見る人がみればわかります。)
症例1

 上の写真と同一の症例です。この内視鏡画像は上記の病変部分に色素をかけて病変を浮かびあがらせたものです。正常の食道は茶色に染まりますが癌の部分はこの色素に染まりません。(空気量の違いで少し膨らみ方は違いますが、上の写真とほぼ同じ部位を同じアングルで撮影しています。)
症例2

 進行食道癌の症例です。食道の下の方にできた病変で、表面の変化は比較的おとなしいですが、胃へと直接浸潤していました。
症例2

 上の写真と同一の症例で、色素を散布した内視鏡画像です。症例1の写真のところでも説明しましたが、色素を散布することでこのように病変の範囲がより明瞭になります。この症例は他施設にて手術が行われました。
症例3

 進行食道癌の症例です。この症例は他施設において放射線療法(放射線をあてて癌を縮小させる治療法)と化学療法(抗癌剤による治療)の併用療法が行われました。食道癌は放射線療法や抗癌剤による治療に反応することが多く、進行癌であっても治療の選択肢は増えています。
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内視鏡で見た胃、十二指腸の病気

 以下に症例を提示し解説します。(内視鏡写真の右下に名前が入っているため写真の一部を加工して名前を消していますが、それ以外は一切修正しておりません。青い色素を撒布してから撮影した写真は色素撒布像と表現しています。)

【 慢性胃炎 】

正常の胃(体部という胃の真ん中あたりを撮影したものです。)

 胃粘膜の萎縮のない健康な胃の内視鏡像です。粘膜に胃の襞(ヒダ)が発達しているのが観察されます。このような胃には胃底腺の過形成によるポリープが発生することがしばしばあります。(次の胃ポリープの項目で提示します。)
慢性萎縮性胃炎(体部という胃の真ん中あたりを撮影したものです。)

 慢性萎縮性胃炎の内視鏡像です。上の正常な胃との違いとして粘膜の襞がほとんどなく、表面がやや曇った感じになっているのがわかると思います。表面がデコボコしてくるのですが、この写真ではわかりにくいので次に色素を撒布した内視鏡像を提示します。
慢性萎縮性胃炎(色素撒布像。前庭部という胃の十二指腸寄りの部分を撮影したものです。)

 青い色素を撒布することで、粘膜の表面の凹凸が強調され、より詳しく病変を観察することができます。通常、慢性萎縮性胃炎では、表面がデコボコ、ザラザラしてきます。このように色素撒布像ではその様子がより明瞭に観察されます。


【 胃ポリープ 】

胃底腺の過形成によるポリープ。
 写真のポリープの大きさは3mm程です。周囲の粘膜表面とポリープの表面にあまり質感に違いがないのがわかるでしょうか。このポリープは胃底腺という正常組織が増殖して盛り上がっただけのポリープで、放置しても何ら問題ないものです。同時に何個もできている場合が少なくありませんが、数も問題にはなりません。通常それほど大きくなることは少ないポリープです。(大きさは最大でも10mmくらいまでです。)

胃底腺の過形成によるポリープ(色素撒布像)
 これも胃底腺の過形成によるポリープです。写真には2箇所ポリープが写っています。周囲の胃粘膜は襞によって多少デコボコしたように見えますが、胃炎による変化はほとんどありません。このように胃底腺の過形成によるポリープは萎縮性胃炎のない正常な胃粘膜から発生してくることが知られています。

腺窩上皮の過形成によるポリープ(色素撒布像)
 これは、幽門部(胃の出口の部分)のポリープで、青い色素を撒布して撮影した画像です。全体として赤みが強いポリープで、ポリープ表面の白い部分はビランです。これも組織学的には腺窩上皮の過形成によるポリープで、基本的に経過観察だけでよいことが多いですが、時間の経過と共に次第に大きくなることがあります。まれに出血を起こしたり、ポリープにより食べ物が通りにくくなる症状が出る場合があり、このような場合には内視鏡を使って切除することが可能です。胃炎の起こっている場所にできやすく、ピロリ菌との関連が指摘されています。



【 胃癌 】

早期胃癌の症例1
(左:通常の内視鏡画像 中:色素撒布像 右:治療後の内視鏡画像)
 一見しただけではわかりにくいと思いますが、わずかに隆起した部分が病変です。正常な部分との境界がわかりにくい病変ですが、早期胃癌の症例です。
 内視鏡によって切除を行い、完全な病変の切除が行えました。治療後の内視鏡画像のところで写っているのは金属でできた止血用の処置具です。内視鏡で切除した際に使用されそのまま残っていますが、残しておいても特に問題ないものです。(病気によっておこる消化管の出血でも使用されるものです。)この方はもう一箇所ほかの場所にも早期がんがありこの病変と同時に治療を行うことができました。

早期胃癌の症例
(左:色素撒布像遠景 右:色素撒布像近接)
 背景の胃炎はつよく、一見どこに病変があるのかわかりにくいですが、不自然に出血しているところ付近の陥凹が病変です。この病変も内視鏡的切除によって完全な治療が行えました。

早期胃癌の症例3
(左:色素撒布像遠景 右:色素撒布像近接)
 通常の内視鏡で、赤い部分が病変の範囲です。色素を撒布すると病変が周囲と比べ陥凹しているのがわかると思います。

進行胃癌の症例
 食欲不振を訴えて来院された方に発見された体部の進行胃癌です。比較的大きな病変ですが自覚症状としての痛みは殆どないものでした。



【 胃、十二指腸潰瘍 】

胃潰瘍の症例1

 胃角小弯という部位に繰り返して潰瘍を発症している症例です。ピロリ菌の存在を確認したため、除菌治療を行いました。
胃潰瘍の症例2

 急性胃潰瘍の症例。大きく深い胃潰瘍で、潰瘍の底の部分に胃の筋層がうっすら露出しています。部位は症例1と同じく胃角小弯という部位に発生しています。かなり大きな潰瘍で出血の痕跡も認めたため、他施設で入院していただき、その後外来で治療を行い最終的に治癒を確認しました。

胃潰瘍の症例3(色素撒布像)
 左の写真中央にあるのが潰瘍です。既にこの部位に変形がみられ、過去にもこの部位に胃潰瘍があったことが伺えます。右の写真は内服によって治癒した後の内視鏡像です。潰瘍組織の病理検査でも悪性細胞はなく、再発性胃潰瘍と考えられました。

十二指腸潰瘍の症例1
(左:色素撒布像遠景 右:色素撒布像近接)
 左の写真は十二指腸潰瘍の急性期の写真です。右の写真は内服によって治療後の内視鏡所見で、潰瘍は治癒しています。他の場所にも潰瘍瘢痕(治った跡形)がみられています。

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大腸ポリープ切除術(大腸ポリペクトミー)について 切除の概要
盲腸のポリープ(右下の白っぽい部分)
画面下に内視鏡の中を通ってきた注射針が写っています。この針でポリープの下に生理食塩水を注入します。
生理食塩水を注入しポリープが浮き上がったところ。
スネアをかけ、輪を縮めたところ。この後スネアに電気を流してポリープを焼き切ります。
無事に切除が終わり、ポリープを回収しています。
切除面を確認。取り残しがないか、出血がないかなど確認します。
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内視鏡で見た大腸の病気

 以下に症例を提示し解説します。(内視鏡写真の右下に名前が入っているため写真の一部を加工して名前を消していますが、それ以外は一切修正しておりません。青い色素を撒布してから撮影した写真は色素撒布像と表現しています。)

【 大腸ポリープ 】

色々な大腸ポリープ(すべて別の症例です。)
左:有茎性ポリープ(腺腫) 中:扁平なポリープの色素撒布像(腺腫) 右:扁平なポリープの色素撒布像(過形成性ポリープ)
 写真左、写真中の腺腫に対しては内視鏡的ポリープ切除術のよい適応となります。右は過形成性ポリープという一般的には悪性化しない病変ですが、長径30mm程もある大きな病変です。



【大腸癌 】

早期大腸癌
左:通常内視鏡像 右:色素撒布像
 形態はポリープの形をとっています。生検(組織の一部をつまみとって調べる検査)で一旦腺腫と診断された病変ですが、内視鏡で切除した結果、腺腫の一部が癌になっていることが判明しました。この病変のように、大腸癌は腺腫から少しずつ癌に進行していくものが多くあると考えられています。一般に大きなポリープほど癌の可能性が高くなりますが、先ほど大腸ポリープで解説したように過形成ポリープはこれにはあてはまりません。
 この症例のように、大腸癌であっても早期であれば手術を行うことなく、内視鏡のみで完全な治療を行う事ができるようになっています。

進行大腸癌
左:遠景像 右:近接像(深部への挿入を試みているところですが、入りませんでした。)
 血便と便秘を訴えて来院された進行癌の症例です。癌によって大腸が詰まってしまう寸前で、写真右のようにスコープは癌に行く手を阻まれ、これより先には挿入できませんでした。



【 その他の大腸、小腸の病気 】

 その他の下部内視鏡検査で診断される病気について、以下に症例を提示し解説します。(内視鏡写真の右下に名前が入っているため写真の一部を加工して名前を消していますが、それ以外は一切修正しておりません。)

大腸憩室
 大腸の一部が外側に飛び出したようになった状態です。先天的(生まれつきのこと)なものもありますが、殆どが後天的(生まれてから発症すること)に発生します。後天的に起こる原因としては、便秘などを繰り返すことで、大腸の内圧が上昇し弱い部分が外側に飛び出すようになると考えられています。通常は自覚症状もなく、治療も必要ありませんが、憩室炎を起こし、腹痛や発熱を来たす事があり、抗菌剤での治療が必要になることがあります。また、まれに憩室が血管と交通して消化管出血を起こすことがあります。この場合には特殊な止血処置や手術が必要になる場合もあります。

潰瘍性大腸炎
 原因不明の慢性に経過する腸炎で、若年と中年に二峰性の発症のピークがあります。自覚症状として、長引く下痢や粘液便、血便、腹痛、発熱などを伴います。直腸に炎症が留まり症状も軽微なごく軽症のものから、全大腸に病変が広がり激烈な症状を呈する重症のものまで重症度の幅が多く、ステロイドや腸炎を抑える薬剤に対する反応も様々です。(重症なほど治療に対する反応も悪くなる傾向があります。)薬物治療の効果が乏しい場合には白血球除去療法などの特殊な治療法が有用なこともあります。また重症で治療に反応の悪い場合などには手術が必要になることもあります。治療によって寛解しても再燃する場合があるので、症状がよくなっても通常は少しずつ薬の量を減らし、再燃しない事を確認しながら治療を中止していく必要があります。

虚血性大腸炎
 高齢の方に多い病気で、特に心疾患のある場合に発症する方が多いです。腹痛(左から真ん中あたりの下腹部)に引き続いて起こる下血が特徴的な症状です。写真のように強い浮腫とうっ血がおこり粘膜面が剥離し出血を伴った炎症像を認めます。治療は、絶食によって腸管の安静を保ち、点滴、抗菌剤の投与などにより、通常は数日〜10日程度で軽快します。

小腸潰瘍(回腸末端部)
 大腸の病気ではありませんが、大腸内視鏡では小腸の一番終わりの部分=回腸末端部まで挿入、観察することが可能です。回腸末端部はしばしば病変が存在する部位で、写真の小腸潰瘍は消炎鎮痛剤の連用が原因と考えられました。

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